• 〈ビュッフェ・クランポン〉
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Prestige(プレスティージュ)|ビュッフェ・クランポンのモダン・オーボエの新時代

“Prestige”とは

1825年の創業以来、〈ビュッフェ・クランポン〉はクラリネット製作で培った伝統とともにオーボエ製作の技術も発展させ、約190年にわたり設計と音響性能の改良を積み重ねてきました。その歩みの中で追求してきたのは、設計の進化だけではなく、「どのような音を実現すべきか」という根本的な問いに向き合い続けることです。
 
“Prestige (プレスティージュ)”は、その哲学を現代的な形で具現化したモデルです。
 
1992年、技術者ルネ・ルシュー氏とオーボエ奏者ジャン=ルイ・カペザリ氏の協働によって開発された“Prestige”は、〈ビュッフェ・クランポン〉のモダン・オーボエの新たな方向性を示すモデルとして誕生しました。
 
従来の設計を受け継ぎながらも、さらなる精度とバランスを追求したこのモデルは、〈ビュッフェ・クランポン〉の進化における重要な節目となりました。
 
当時のプロのオーボエ奏者が求める主要な技術的・音響的要件を満たすために確立されたその基本設計は、現在においても普遍的な価値を持ち、その思想は数多くの後継モデルへと受け継がれています。

30秒でわかる “Prestige”

優れたバランスで高い評価を獲得してきたモデル

  • 〈ビュッフェ・クランポン〉オーボエの設計思想の土台となるモデル
  • 開放感と芯のある響きを併せ持つ音色設計
  • 音程・発音・操作性の安定性に優れる
  • オーケストラ、室内楽、ソロと幅広い用途に対応

開放感と芯をあわせ持つ音色

“Prestige”の特長は、広がりのある響きと、明確な音の輪郭が共存している点にあります。
音は自然に広がりながらも、輪郭が曖昧になることはありません。そのため、アンサンブルの中でも自然な存在感を発揮します。
 
こうしたバランスは、
・ オーケストラの響きを支える安定した音色
・ 室内楽での緻密なアンサンブル
・ ソロにおける豊かな音楽表現
など、さまざまな演奏シーンでその真価を発揮します。

演奏操作に対する素直な反応と安定性

“Prestige”は、音色の美しさに加え、演奏操作に対する優れたレスポンスも大きな特長です。

滑らかな吹奏感と優れたレスポンスにより、息の流れやフレージングを自然に音へと反映し、安定したコントロールを実現します。また、国際的なソリストとの対話を通じて、操作性や音響設計は継続的に見直されています。“Prestige”は、その本質を変えることなく、現代の演奏環境に応えながら進化を続けるモデルです。

奏者が語る“Prestige”

エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ
© Denis Gliksman
エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
スーパーソリスト

このモデルで気に入っているのは、まず「芯のある音」です。

ピアノでもフォルテでも音程がぶれず、音色の豊かさも保たれます。

荒木奏美
荒木奏美
読売日本交響楽団
首席オーボエ奏者

どれだけ息を入れてもオーバーしない。入れた分だけついてきてくれる。

ぱっと吹いただけでも音程の苦労がなくて、全部が素直に音が鳴ってくれたので「いいな」と思ったんです。

楽器が常に安定していてくれるので、演奏に集中できます。

世界の第一線で築かれた信頼

“Prestige”は、長年にわたり世界を代表するオーボエ奏者に選ばれ、国際的な演奏の第一線で使用されてきたモデルです。代表的な奏者として、長年にわたり“Prestige”の Green Line(グリーンライン)※を愛用し、世界各地で演奏活動を続けるハインツ・ホリガー氏が挙げられます。その確かな実績は、“Prestige”が高い演奏性と品質を備えたモデルとして、世界中の奏者から厚い信頼を得ていることを物語っています。

※グリーンライン®はビュッフェ・クランポン・グループが開発したグレナディラを再合成した素材で、温湿度の変化による割れの問題が起こりづらく、信頼性、耐久性と力強い鳴りを兼ね備えています。

環境に応じた選択肢

“Prestige” 製品画像/グレナディラ材を使用したモデル 画像をクリックすると拡大表示されます。

“Prestige”は、優れた音響性能に加え、さまざまな演奏環境に対応できる実用性も備えています。

  • 最上質のグレナディラ材を使用したモデル
  • 温度や湿度の変化に配慮したグリーンラインモデル

それぞれの特長を活かし、演奏環境や用途に応じて最適な仕様をお選びいただけます。

さらに、奏者のスタイルに応じて、以下の仕様をお選びいただけます。

  • セミオートマチック/フルオートマチック
  • サムプレート仕様
  • フィラデルフィアシステム対応
Prestige グレナディラ材モデルの拡大画像

仕様

カテゴリー
プロフェッショナル オーボエ
仕様
  • 第1、第2、第3オクターブキー、サイドFキー、B♭レゾナンスキー、トリルキー(C−D/H−C♯/A♭−B♭/G♯−A/E♭−E)
  • フィラデルフィアシステム(下管Cキーとダブルリングキーの連動切替可)
  • アフリカ産最上質グレナディラ材使用
  • 銀めっきキー
  • スチール針ばね、ステンレス板ばね
  • 接合部リング
  • GORE-TEXパッドおよび天然コルクパッド
  • 調節可能指かけ
  • セミオートマチックシステム
付属品
  • コルクグリス
  • リードケース
  • スクリュードライバー
  • 掃除用羽毛
  • クリーニングクロス
  • 本革張りポシェットケース
  • ケースカバー(ショルダーストラップ付き)

※詳細な仕様や最新情報は ブランド公式サイト をご確認ください。

グリーンラインの仕様は こちら をご覧ください。

まとめ

“Prestige”は、〈ビュッフェ・クランポン〉のオーボエ・ラインアップの中核を担うモデルです。
その特長は、特定の方向性に特化するのではなく、
・ 音色
・ 操作性
・ 音程の安定性
といった複数の要素を高い水準でバランスさせている点にあります。

このため“Prestige”は、演奏スタイルやレパートリーを限定せずに使用できる、汎用性の高いプロフェッショナルモデルとして位置づけられています。他モデルの個性を理解するうえでも、ひとつの基準として捉えられる存在です。

〈ビュッフェ・クランポン〉のオーボエ3モデル比較

表は横にスクロールしてご覧いただけます。

比較項目 Prestige Virtuose Légende
コンセプト/強み 構造の再設計がもたらす高い精度と均質性 低抵抗設計が広げる自由な音楽表現
音色 明るさと輝き 温かさと豊かさ
吹奏感 滑らかさと自由さ 吹きやすさと柔軟性

関連情報| 試奏をご希望の方は〈ビュッフェ・クランポン〉ショールームまたは、全国のビュッフェ・クランポン・ジャパン公認特約店にお問い合わせください。

執筆・構成:ビュッフェ・クランポン・ジャパン
出典:ビュッフェ・クランポン社内アーカイブ(開発関係資料/テスターコメント/製品資料等)、公式製品ページ
参考:当サイト掲載インタビュー・イベント記事 ほか
注記:本記事は社内アーカイブおよび公式資料に基づく一次情報を中心に構成しています。

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