• 〈ビュッフェ・クランポン〉
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Virtuose(ヴィルトーズ)|構造から再定義された、21世紀のオーボエ

”Virtuose”とは

1825年の創業以来、〈ビュッフェ・クランポン〉は長い年月をかけて、オーボエの設計と音響を磨き続けてきました。その歴史は、伝統を受け継ぎながらも、常に新たな可能性を追求する姿勢によって築かれています。

“Virtuose”(ヴィルトーズ)は、そうした約190年にわたるクラフツマンシップと革新の積み重ねから誕生したモデルです。

その発想の原点となったのは、1890年頃に製作された〈ビュッフェ・クランポン〉のオーボエでした。通常よりも長い上管を備えたこの歴史的な設計に着想を得て、現代の設計技術を融合させることで、伝統と革新を兼ね備えた、新たなオーボエが誕生しました。

”Virtuose”が誕生した背景と、その設計思想を紹介する公式動画です。200年にわたるクラフトマンシップと最新技術が融合した、音響設計や演奏性へのこだわりをご覧いただけます。

30秒でわかる “Virtuose”

構造革新によって誕生した次世代モデル

  • 管体構造・内径・メカニズムを全面的に再設計
  • 高い精度と均質性を実現
  • 明るく輝きがあり、優れた遠達性を備えた音色
  • 滑らかな息の流れと、素早くダイレクトなレスポンス
  • 交換可能なベルによる音色調整

「21世紀のオーボエ」を形にする設計思想

”Virtuose”の開発は、従来モデルを改良するのではなく、楽器構造そのものを見直すという発想から始まりました。
 
創業以来培われてきた設計の知見と完成度を礎としながらも、その延長線上に答えを求めるのではなく、新たな視点から理想のオーボエを追求しています。
 
約130年前の歴史的な設計思想を現代の技術によって再構築することで、従来の枠組みにとらわれない、新しいオーボエの可能性を切り拓いています。

管体構造の再設計がもたらす変化

”Virtuose”の大きな特長のひとつが、管体構造の見直し※です。

従来の多くのオーボエでは、上管と下管の接続部はGとG♯の間に設けられています。しかし、この構造はトーンホールの配置に一定の制約を与える要因にもなっていました。

”Virtuose”では、この接続位置そのものを見直すことで、
・ トーンホール配置の自由度の向上
・ 音程バランスの改善
・ 音色の均質性の向上
・ レスポンスの向上
を実現しています。

また、上管を長く設計し、両手の指が同一の管体上に配置されることで、楽器全体がより一体となって振動し、音のまとまりや響きの一体感にもつながっています。

※特許取得済み

操作性に関わるメカニズム設計

“Virtuose”では、音響設計に加え、キーメカニズムにも新たな設計が採用※されています。
・ 接合部のキーに採用されたマグネット機構により、安定したレスポンスを実現
・ 人間工学に基づいて最適化されたキイシステムにより、滑らかなキイアクションを実現
これにより、キーの遊びを抑え、指の動きに対してよりダイレクトで素早い反応を実現しています。その結果、演奏時の操作性が向上し、安定した演奏を支えます。

※特許取得済み

音色の特性:均質性と明瞭さ

”Virtuose”は、
・ 明るく軽やかで、輝きのある響き
・ 音域による差の少ない均質な音色
・ 遠達性に優れた伸びやかな響き
を特長としています。
 
音域による音色や響きのばらつきが少ないため、楽器全体を通して均一な音色を保ちやすく、アンサンブルの中でも自然な一体感を生み出します。
 
また、キイを持たないベル構造の採用により、素材や厚みの異なるベルを使用できる点も“Virtuose”の特長です。
 
ホールの響きや編成、求める音色に応じてベルを選択することで、演奏環境に合わせた音色の調整が可能です。

奏者が語る”Virtuose”

和久井仁
和久井 仁
NHK交響楽団 奏者

とにかく楽に吹けて、とても自然に音が出ると感じました。

倍音が非常に豊かで、音色も本当に素晴らしい楽器だと思います。

杉原由希子
杉原 由希子
日本フィルハーモニー交響楽団 首席奏者

音を飛ばしたいときにはしっかりと飛び、混ざりたいときには自然に溶け込みます。

吹けば応えてくれる感覚があり、安心して楽器を信頼することができます。

ヤノシュ・ヴォレンヴェーバー
ヤノシュ・ヴォレンヴェーバー
バンベルク交響楽団 首席奏者

音の均質さと音色の明るさに魅力を感じました。

”Virtuose”の位置づけ

“Virtuose” 製品画像 画像をクリックすると拡大表示されます。

“Virtuose”は、従来の設計を踏襲するのではなく、楽器構造そのものを見直すことで、さらなる性能の向上を追求したモデルです。その特長は、高い音程精度、音域を通して均質な音色、そして明快なレスポンスにあります。

そのため、以下のような演奏者に適したモデルです。

  • 高い精度や操作性を重視したい演奏者
  • 音域によるばらつきの少ない吹奏感を求める演奏者
  • 明るく遠達性に優れた音色を求める演奏者

歴史的な発想と現代の設計技術を融合させた“Virtuose”は、〈ビュッフェ・クランポン〉が提案する新たなオーボエ設計の方向性を体現するモデルといえるでしょう。

Virtuose オーボエの拡大画像

仕様

カテゴリー
プロフェッショナル オーボエ
仕様
  • 第1、第2、第3オクターブキー、ナチュラルミディアムCキー(特許取得済み)、サイドFキー、B♭レゾナンスキー、トリルキー(C−D/H−C♯/A♭−B♭/G♯−A/E♭−E)
  • フィラデルフィアシステム(下管Cキーとダブルリングキーの連動切替可)
  • アフリカ産最上質グレナディラ材使用
  • 上管の一部のトーンホールに“グリーンライン”を採用
  • 銀めっきキー
  • “Virtuose”専用キーデザイン
  • スチール針ばね、ステンレス板ばね
  • 接合部リング
  • GORE-TEXパッドおよび天然コルクパッド
  • 調節可能指かけ
  • セミオートマチックシステム
  • 接合部の位置を見直し、低音Dまでを上管で吹奏できるよう改善(特許取得済み)
  • ベル2本
付属品
  • コルクグリス
  • リードケース
  • スクリュードライバー
  • スワブ
  • クリーニングクロス
  • “Virtuose”専用ケース
  • “Virtuose”専用ケースカバー

※詳細な仕様や最新情報は ブランド公式サイト をご確認ください。

まとめ

”Virtuose”は、〈ビュッフェ・クランポン〉のオーボエにおいて、構造の再設計によって新たな可能性を切り拓いたモデルです。その特長は、
・ 高い音程精度と音域を通した均質性
・ 滑らかで自由な吹奏感と優れたレスポンス
・ 明るく輝きがあり、遠達性に優れた音色
を高い次元で両立している点にあります。
 
そのため"Virtuose"は、精度や操作性を重視しながら、均一で明瞭な音色と優れた演奏性を求める奏者に適したプロフェッショナルモデルです。
 
歴史的な発想を現代の設計技術によって再構築した"Virtuose"は、〈ビュッフェ・クランポン〉が提案する、21世紀のオーボエの新たな方向性を体現するモデルといえるでしょう。

〈ビュッフェ・クランポン〉のオーボエ3モデル比較

表は横にスクロールしてご覧いただけます。

比較項目 Prestige Virtuose Légende
コンセプト/強み 〈ビュッフェ・クランポン〉オーボエを象徴する音色 低抵抗設計が広げる自由な音楽表現
音色 バランスと芯 温かさと豊かさ
吹奏感 安定感とコントロールのしやすさ 吹きやすさと柔軟性

関連情報| 試奏をご希望の方は〈ビュッフェ・クランポン〉ショールームまたは、全国のビュッフェ・クランポン・ジャパン公認特約店にお問い合わせください。

執筆・構成:ビュッフェ・クランポン・ジャパン
出典:ビュッフェ・クランポン社内アーカイブ(開発関係資料/テスターコメント/製品資料等)、公式製品ページ
参考:当サイト掲載インタビュー・イベント記事 ほか
注記:本記事は社内アーカイブおよび公式資料に基づく一次情報を中心に構成しています。

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